コマツホイールローダーWA100
冬に大活躍した除雪用のホイールローダーは春には一斉に買い替えや整備・点検の時期に差し掛かります。
こちらのホイールローダーも買い替えということなので、きれいに生まれ変わりたいとのご要望でお預かりさせていただきました。
WA100の動画
全体図・補修箇所
比較的サビになりやすい扉関係の場所は通気口や溶接の隙間から雨水が入ってきたりするので、こちらを修復します。
こうみると中央より下に雨水が溜まりやすい場所にサビができています。
ホイール部分のサビはありませんが、全体的に色が薄いため、こちらも色を再度入れ直しいたします。
コマツのステッカーにもサビが浸食し始めています。こちらのステッカーも交換をご希望であったため、張り替えします。
今回のご依頼で一番サビによる破損がすごい場所です。
整備する際に足をかけて作業ができない状況になっています。こちらも修復いたいします。
フェンダーは薄い鉄板でできているので、サビが来てしまうとすぐに穴が開いてしまいます。
運転席の反対側のステップもサビが来て今でも穴が開きそうです。
一度修復した場所も、修復が不完全でサビが残ってしまうと再度そこからサビが発生します。
なので、こちらもサビを落とし、板金してからきれいに塗装いたします。
テールランプを引っかけてしまいサイドのバッテリーの箱がうまく閉まらなかったので、こちらも元通りにします。
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板金修復過程
先ほどのバッテリーが入っている箱のふたを外し、一度ねじれを調整します。
丈夫な造りでできているものなので、そう簡単にはもとには戻せません…
後方部分の扉のサビは一度切断し、おとした後別のボディになるモノと差し替え板金を行いました。
パテ盛り修復過程
コマツホイールローダーWA100の板金塗装終了しました。
天気が続き光に反射して光沢が出て新品のような輝きを取り戻したWA100
後ろの両サイドのフェンダーもパテの後など一切なしに見事な塗装の仕上がりになっています。
フロントのフェンダーも今でも穴が開きそうだった状態の部分もムラがなく塗装し、ピカピカの状態で戻ってきました。
サビのはしごだったところも見違えるほどの代わり用ですね。
ところどころキズからサビが来ていたバケットも一度色を入れなおしたので、除雪で使用する際には使い勝手がかなり違ってくると思います。
今回の板金塗装で一番苦労した部分の仕上がり画像です。
バッテリーが入っているボックスのヘコみを治し、色を入れたため破損したとは思えないですね。
今回のコマツのWA100は板金・塗装箇所が多々ありましたが、お客様のご意見にできるだけ寄り添えるような修復を実現したいと考え取り組みました。